冬の温活は3つの首から|冷える日の服装と小物の選び方

「厚着をしているのに、通勤中も家事の間もずっと寒い」。冬になるとそう感じる方は多いと思います。結論から言うと、冬の温活は服の枚数を増やすより先に、首・手首・足首の「3つの首」を覆うところから始めるのが手軽です。マフラー、長めの袖口か手袋、レッグウォーマーの3点があれば、今ある服のままで今日から試せます。
この記事では、次の内容を順にまとめました。
- 部位ごとの小物の選び方
- 重ね着の順番
- 屋外・室内・就寝時の使い分け
- カイロや湯たんぽを併用するときの注意
- 着込んでも冷える日に、温まる時間を別に作るという考え方
冬の温活は「3つの首」を覆うところから
首・手首・足首は、まとめて「3つの首」と呼ばれています。服装の面から見ると、この3か所は襟元・袖口・裾という「服の開いている所」と重なります。
襟元、袖口、裾は、服の中の暖かい空気が逃げ、外の冷たい空気が入ってくる出入り口です。セーターを1枚足すより、この3か所をふさぐほうが軽く済むことも少なくありません。環境省 デコ活「ウォームビズとは」でも、冬の服装の工夫としてマフラー・手袋・レッグウォーマーの活用が挙げられています。
どこから始めるかは、次の順番で考えると迷いにくくなります。
- 朝いちばん冷えを感じる場所を1つ決める(首・手首・足首のどれか)
- その場所を覆う小物を1点足す
- 数日続けて、まだ物足りない場所に次の1点を足す
- 3か所そろったら、重ね着の中身を見直す
迷ったら、着け外しがいちばん簡単な首まわりから試すのが始めやすいと思います。一度に全部そろえなくてかまいません。家にあるマフラーや、履かなくなった長めの靴下からでも始められます。

図:人の全身イラストに首・手首・足首の3か所を丸で示し、それぞれに合う小物(マフラー/手袋・アームウォーマー/レッグウォーマー・靴下)を線でつないだ図
部位別の小物の選び方|丈・締めつけ・素材・脱ぎ着のしやすさ
小物は「暖かそうかどうか」だけで選ぶと、きつい・チクチクする・外すのが面倒、という理由で使わなくなりがちです。買う前、または家にあるものを選ぶ前に、次の4点を確かめてみてください。
| 見るところ | 首 | 手首 | 足首 |
|---|---|---|---|
| 丈 | 襟足からあごの下まで覆える幅・長さ | 手袋の端が袖口と重なる長さ | くるぶしが隠れ、ふくらはぎの途中まで届く長さ |
| 締めつけ | 指が2本入るくらいのゆとり | ゴムの跡が残らない程度 | ずり落ちないが、跡が残らない程度 |
| 素材・肌ざわり | 肌に直接触れるのでチクチクしないもの | 洗いやすく、乾きやすいもの | 靴の中で蒸れにくいもの |
| 脱ぎ着のしやすさ | 片手で外せるか、バッグに入るか | 指先が出るか、スマホ操作ができるか | 靴を脱がずに着け外しできるか |
「締めつけ」は見落としやすい点です。きついものは長い時間着けていると疲れやすく、結局外してしまいます。ゆとりの数字は目安なので、着けたまま首を回す、手を握る、足首を曲げるという動きをして、窮屈でないかを確かめるのが分かりやすいと思います。
「脱ぎ着のしやすさ」も同じくらい大事です。暖かい場所に入ったときにすぐ外せない小物は、汗をかく原因になります。
首まわり|マフラーとネックウォーマーの使い分け
首は3つの中でも面積が広く、覆ったときの違いを感じやすい場所です。外ではマフラー、室内や自転車ではネックウォーマー、と使い分けると過ごしやすくなります。
| 小物 | 向いている場面 | 良いところ | 気をつけたい点 |
|---|---|---|---|
| マフラー・ストール | 外出、徒歩や電車での通勤 | 巻き方で厚みを変えられ、暑くなったらすぐ外せる | 端が垂れるので、火を使う場面や自転車では注意 |
| ネックウォーマー | 室内、自転車、片づけや掃除 | 垂れ下がらず、ほどけない | 頭からかぶるので、髪型やメイクが気になる方はボタン式を |
| タートルネック・ハイネックの肌着 | 小物を持ち歩きたくない日 | 荷物が増えない | 暑くなっても外せないので薄手のものを |
素材は、肌に直接触れるので肌ざわりで選ぶのがおすすめです。ウールやカシミヤは空気を含みやすく、フリースは軽くて洗いやすい素材として知られています。チクチクが気になる方は、綿やシルクが肌側にくるものを選ぶと着けやすいと思います。
巻くときは、首の後ろにすき間を作らないのがポイントです。手順は次のとおりです。
- マフラーの中央を首の後ろ、襟足に当てる
- 前で交差させてひと巻きし、うなじが出ていないか手で確かめる
- 端をコートの中に入れて、襟元のすき間をふさぐ
電車や建物に入って暑く感じたら、我慢せずにゆるめるか外してください。首元は調整しやすい場所なので、こまめに着け外しして「ちょうどいい」を保つほうが、汗冷えもしにくくなります。
手首まわり|手袋と袖口のひと工夫
手首は、コートの袖と手袋の間にすき間ができやすい場所です。腕時計を見るたびに手首が出たり、自転車のハンドルを握ると袖がずり上がったり、という場面を思い浮かべると分かりやすいと思います。
- 手袋:手首が隠れる長めの丈か、袖口にリブ(伸び縮みする編み地)があるもの
- アームウォーマー・リストウォーマー:指先が出るので、デスクワークや片づけの最中も着けたままにできる
- 袖口が長めの肌着:親指を通す穴があるタイプなら、手の甲まで覆える
通勤では、手袋の端をコートの袖の中に入れるか、袖の上にかぶせるか、どちらかに決めてすき間をなくします。短い手袋しかない日は、リストウォーマーを1枚はさむだけでも風の入り方が変わります。自転車の方は、ハンドルを握った姿勢で手首が出ていないかを、出発前に一度確かめてみてください。
家の中では、洗い物のたびに袖をまくる方も多いと思います。水仕事が終わったら、手の水気をしっかり拭いてから袖を下ろしてください。濡れたままの袖口は冷たさのもとになるので、袖が濡れたら早めに着替えるのが無難です。
パソコン作業が長い方は、机に触れる手首の下にタオルやリストレストを敷くのもひとつの手です。冷えた天板に直接触れ続けないだけで、過ごしやすさが変わります。
足首まわり|レッグウォーマーと靴下、ボトムスの丈
足首は床に近く、冷たい空気がたまりやすい高さにあります。くるぶしが出る丈のパンツや短い靴下は、冬の間だけお休みにするのが分かりやすい見直しポイントです。
- レッグウォーマー:足首からふくらはぎまで覆う。靴下の上から重ねられ、暑ければすぐ脱げる
- 靴下:くるぶしが隠れるクルー丈以上。締めつけが強すぎないもの
- ボトムス:裾が足首にかかる丈。ワイドパンツは裾から風が入るので、下にレギンスやタイツを1枚
- 靴:甲とかかとが覆われるもの。玄関で冷えた靴を履くのがつらい方は、中敷きを足すのも手
レッグウォーマーと長めの靴下は、「途中で外したいかどうか」で使い分けると決めやすくなります。
| レッグウォーマー | 長めの靴下(ハイソックスなど) | |
|---|---|---|
| 着け外し | 靴を履いたまま下ろせる、外せる | 靴を脱がないと替えられない |
| 向いている日 | 暖かい室内と寒い屋外を行き来する日 | 屋外に長くいる日、ずれるのが気になる日 |
| 足先 | 覆わないので、靴の中がきつくならない | 足先まで覆う。厚手だと靴がきつくなることも |
靴下は、重ねれば重ねるほどいいわけではありません。靴の中がきつくなると足の指が動かしにくくなり、かえって冷たさを感じる方もいます。指が自由に動く余裕があるかを目安にしてください。
足は汗をかきやすい場所でもあります。朝から履いた靴下が湿ってきたら、昼に履き替えるだけですっきりします。替えの靴下を1足、通勤バッグに入れておくと便利です。
足先の冷えについては、冷え性の温活|足先が冷える日の靴下・湯たんぽ・岩盤浴の使い分けで、靴下や湯たんぽの使い分けを詳しく書いています。
重ね着の順番|「肌着・中間着・上着」の3層で考える
3つの首を覆ったら、次は重ね着の中身です。枚数を増やすより、役割の違う3層に分けて考えると、軽くて動きやすい組み合わせになります。環境省 デコ活「ウォームビズ」ぽかぽかゼミナール PART5でも、3つの役割で重ねる考え方が紹介されています。肌着は汗を吸収・拡散するもの、中間着はフリースなど空気の層を作るもの、上着は雨や風を防ぐもの、という分け方です。
| 層 | 役割 | 選び方の目安 | 具体例 |
|---|---|---|---|
| 肌着(いちばん内側) | 汗を吸って肌をさらっと保つ | 体に沿うサイズ。汗が乾きやすい素材 | 長袖インナー、ウール混や化繊の肌着、タイツ |
| 中間着(真ん中) | 空気をためこむ | ふんわり厚みのあるもの。脱ぎ着しやすい前開きが便利 | セーター、フリース、カーディガン、薄手のダウンベスト |
| 上着(いちばん外側) | 風と雨を通さない | 襟・袖口・裾を閉じられるもの | コート、ダウンジャケット、ウインドブレーカー |
肌着は1枚、外側ほどゆとりを持たせる
寒い日は肌着を2枚重ねたくなりますが、ウェザーニュース(監修:横浜国立大学教育学部 薩本弥生教授)では、次の3点が解説されています。
- 肌着は1枚で十分で、重ねても保温は上がりにくい
- 外側ほどゆとりを持たせて重ねる
- 重ね過ぎると動きにくくなる
3つの首の考え方と合わせると、次の組み立てが扱いやすいと思います。
- 肌着は体に軽く沿うものを1枚
- その上に、ふんわりした中間着を1枚
- 上着は、中間着の厚みがつぶれないサイズを選ぶ
- 足りない分は、枚数ではなく首・手首・足首の小物で足す
肌着はサイズが大事です。大きすぎると肌との間にすき間ができ、汗が残りやすくなります。逆にきつすぎると動きにくいので、体に軽く沿うくらいがちょうどいい目安です。
中間着は「空気の層」を作る役目です。ぴったりしたものを何枚も重ねるより、ふんわりしたものを1枚入れるほうが軽く済みます。前開きのカーディガンやベストなら、暖房の強い室内でもさっと脱げます。
上着は、風を止められるかどうかで選びます。気温がそれほど低くない日でも、風があると寒く感じやすくなります。編み目の粗いニットコートだけの日は、中に風を通しにくい薄手の1枚をはさむと安心です。
着ぶくれが気になるとき
着ぶくれは、同じ厚みの服を何枚も重ねたときに起こりやすくなります。腕まわりをすっきりさせたい日は、中間着を袖のないベストに替えてみてください。足りない分を手首の小物で補うと、動きやすさが変わります。
場面別のひと工夫|屋外・通勤・室内・就寝時
同じ服装でも、場面が変わると冷える場所は変わります。1日の流れに沿って、足し引きするものを決めておくと楽です。
| 場面 | 冷えやすい場所 | ひと工夫 |
|---|---|---|
| 車通勤 | 乗りこんだ直後の手・足先 | 手袋とひざ掛けを車に常備。暖まったら上着の前を開ける |
| 自転車・徒歩通勤 | 首・手首・耳 | マフラーの端を上着の中へ。手袋は長め丈。耳あてやニット帽も |
| 電車・バス | 待ち時間の足元/車内は暑い | 脱ぎ着しやすい前開きの中間着。マフラーは車内で外す |
| デスクワーク | 足首・ひざ・腰 | レッグウォーマー、ひざ掛け、足元にマットや段ボール1枚 |
| 台所・洗面所 | 足裏・手首 | 厚手のスリッパ、キッチンマット。水仕事のあとは手をよく拭く |
| お風呂上がり・就寝前 | 首・足首 | 髪を早めに乾かす。上がったらすぐ靴下とはおりもの |
| 就寝時 | 首・肩口・足首 | 首にタオルを巻く。締めつけの少ないレッグウォーマー |
屋外・通勤
車通勤の方は、乗ってから車内が暖まるまでの数分がつらいと思います。手袋とひざ掛けを車に置きっぱなしにしておくと、朝の準備が1つ減ります。車内が暖まったら上着の前を開けて、汗をかかないようにしてください。
電車やバスの方は、待ち時間と車内とで体感が大きく変わります。ホームではマフラーを巻き、乗ったら外してバッグへ、降りる1駅前に巻き直す、という流れを決めておくと慌てません。
暖房の入った室内・職場
室内でも足元は冷えやすくなります。暖かい空気は上にたまりやすいので、床の冷たさを遮る工夫が手軽です。足元にマットや段ボールを1枚敷く、ひざ掛けを腰から足首まで巻く、といった方法があります。室内では首のマフラーは外し、薄手のネックウォーマーやレッグウォーマーなど、仕事の邪魔にならないものに切り替えるのがおすすめです。1時間に1回ほど立って歩くのも、気分転換になります。
家の中では、暖房のある部屋と廊下・脱衣所との温度差が大きくなりがちです。はおりものを1枚、部屋の出入り口にかけておくと、洗濯やトイレのたびに寒い思いをせずに済みます。
就寝時
布団に入ると、首と肩口のすき間から冷たい空気が入りやすくなります。環境省 デコ活「ウォームビズとは」では、就寝時に首へタオルを巻く工夫が紹介されています。フェイスタオルを1枚、ゆるく巻くだけなので、専用の小物がなくても試せます。
足元は、締めつけの少ないレッグウォーマーが使いやすい選択肢です。寝苦しく感じたら、布団の中で足だけで脱げるくらいのゆるさを目安にしてください。カイロや湯たんぽを布団の中で使うときは注意が要ります。くわしくは、後の「カイロ・湯たんぽを併用するときの注意」にまとめました。
体の内側からの温活については、冷え性の温活は飲み物から|朝・日中・夜の選び方と続け方で時間帯ごとの選び方を紹介しています。
暖房は室温20℃が目安|室内で足す一枚と小物
「家の中では薄着で、暖房を強くする」という過ごし方もありますが、服装で調整する考え方も広く呼びかけられています。環境省 デコ活「ウォームビズとは」によると、ウォームビズは、暖房時の室温20℃を目安に快適に過ごす冬のライフスタイルです。環境省が平成17年度から呼びかけています。
20℃はあくまで目安です。寒いと感じたら無理をせず、室温も服装も調整してください。そのうえで、室内で足しやすいものを挙げておきます。
- はおりもの:前開きのカーディガンやベスト。暑くなったら椅子の背にかけられる
- ひざ掛け:座っているときは腰から足首まで巻く。同ページでも、ひざ掛けでのこまめな調節が挙げられている
- レッグウォーマー:靴下の上から重ねる。室内履きと合わせても邪魔になりにくい
- ネックウォーマー:薄手のもの。マフラーより垂れにくく、机まわりの作業に向く
- 厚手のスリッパ・ルームシューズ:床の冷たさを足裏に伝えにくくする
ポイントは、どれも「すぐ外せる」ことです。室内は動いたり座ったりで体感が変わるので、着たままになる厚い服より、足し引きできる小物のほうが調整しやすくなります。
着込みすぎて汗をかいた日に気をつけたいこと
冬の冷えで見落としやすいのが「汗冷え」です。環境省 デコ活「ウォームビズ」ぽかぽかゼミナール PART5では、重ね着は脱ぎ着しやすい服を重ねて体感温度を調整するのが基本とされています。汗をかいて下着が濡れると体が冷える「汗冷え」にも、注意が必要とされています。
着込んだまま早足で歩いたり、暖房の強い電車に乗ったりして汗をかき、その汗が冷えて寒く感じる、という流れです。対策は、汗をかく前に1枚ゆるめることです。外す順番を決めておくと迷いません。
- まず首:マフラーをゆるめる、または外す
- 次に前:上着のファスナーやボタンを開ける
- それでも暑ければ手:手袋を外す
- 最後に中間着:カーディガンやベストを脱ぐ
首と手は外すのも戻すのも数秒で済むので、最初に手をつける場所として向いています。逆に、屋外に出る前は「中間着→上着→手袋→マフラー」の順に戻します。
汗をかいてしまったときは、次のように対応します。
- ハンカチやタオルで首元と背中を拭く
- 肌着が濡れたら、できるだけ早く着替える(替えの肌着を1枚、職場や車に置いておく)
- 靴下が湿ったら履き替える
肌着の素材も関係します。綿は肌ざわりがよい反面、汗を吸うと乾きにくいと言われています。よく歩く日や、暖房の強い場所に出入りする日は、乾きやすい素材の肌着を選ぶと過ごしやすいと思います。
「暖かくする」と「汗をかかない」はセットです。着るものを増やすだけでなく、脱ぎやすさまで考えておくと、1日を通して快適に過ごしやすくなります。
カイロ・湯たんぽを併用するときの注意|低温やけどを防ぐ使い方
小物だけでは物足りない日に、カイロや湯たんぽを足す方も多いと思います。首・手首・足首のまわりで使うときに知っておきたいのが、低温やけどです。
NITE(製品評価技術基盤機構)製品安全情報マガジン Vol.468によると、低温やけどの目安は44℃で3〜4時間、46℃で30分〜1時間、50℃で2〜3分と言われています。個人差があり、44℃以下でもおそれがあるとされています。「熱い」と感じない温度でも、同じ場所に当て続けると起こりうる、という点が大切です。
同じ資料で挙げられているカイロの使い方は、次のとおりです。
- 肌に直接あてない(肌着や服の上から使う)
- 就寝時は使わない
- 同じ部位に長時間あてない
- ベルトやサポーターで圧迫しない
- 違和感があれば直ちに使用をやめる
3つの首に当てはめると、気をつけたい場面が見えてきます。
| よくある使い方 | 気をつけたい点 | 代わりの方法 |
|---|---|---|
| ネックウォーマーの内側にカイロを入れる | 肌に近く、布で押さえつける形になりやすい | 服の上から当て、こまめに位置を変える |
| 靴下やレッグウォーマーの中にカイロをはさむ | ゴムや靴で圧迫されやすい | 靴用など、用途に合った製品を注意書きに沿って使う |
| 手首のサポーターの下に入れる | 圧迫と長時間の接触が重なる | ポケットに入れて、手を温めたいときだけ握る |
| 貼ったまま布団に入る | 寝ている間は熱さに気づきにくい | 寝る前に外す |
また同資料では、高齢の方、幼児、身体の不自由な方、糖尿病の方は特に注意が必要とされています。ご家族の分を用意するときにも、気にかけておきたい点です。
湯たんぽについては、消費者庁「ゆたんぽを安全に正しく使用しましょう!」(平成29年12月6日)に注意がまとめられています。厚手のタオルなどで包んでも低温やけどが起こるため、就寝前に布団に入れ、温まったら布団から出すよう勧められています。足首に当てたまま眠るのではなく、「布団を温めておく道具」として使うイメージです。
どの製品も、パッケージや取扱説明書の注意書きを読んでから使ってください。
キッチンや暖房器具のそばでは巻き物を外す|着衣着火への注意
3つの首を覆う小物は、火のそばでは気をつけたい存在でもあります。服に火が燃え移ることを「着衣着火」と言います。
東京消防庁 着衣着火に関するリーフレット(令和8年1月発行)では、次の3点が呼びかけられています。
- 調理中はマフラー・ストールなどを外す
- すそや袖が広がった服のときは、特に炎に接しないよう注意する
- 毛羽立った素材にも注意する
冬の服装に当てはめると、次の習慣が取り入れやすいと思います。
- コンロを使う前に、マフラー・ストール・首に巻いたタオルを外す
- 袖口が広がったカーディガンや、ゆったりしたアームウォーマーは、調理の間だけ脱ぐか袖をまくる
- 起毛したフリースやモコモコした部屋着のまま、コンロの奥の鍋に手を伸ばさない
- ストーブの前でかがむときは、垂れたマフラーの端やストールの裾を先に押さえる
帰宅してそのまま台所に立つときは、「手を洗う前にマフラーを外す」と決めておくと忘れにくくなります。暖かさと安全を両立させるには、覆うことと同じくらい、外す場面を決めておくことが大切です。
着込んでも冷える日は「温まる時間」を別に作る
服装と小物を工夫しても、寒さが抜けないように感じる日はあります。そんな日は、着るものをさらに足すのではなく、温まるための時間を別に取るという考え方もあります。
- 家で:湯船にゆっくりつかる、足湯をする、寝る前に湯たんぽで布団を温めておく
- 外で:温浴施設やサウナ、岩盤浴に出かける
岩盤浴は、温めた石の上に横になって過ごす温浴の一種です。サウナは一般に高温の室内で短い時間を過ごすスタイルが多いのに対し、岩盤浴は比較的低めの室温でゆっくり横になるのが特徴です。どちらがよいというより、好みや気分で選ぶものだと思います。
岩盤健康革命の岩盤浴室は、低温室が38℃、高温室が40〜42℃です。石の温度は室温より10℃ほど高くなっています。薄暗い浴室で、敷いたタオルの上に静かに横になる時間を過ごせます。浴室は男女兼用です。
熱さが心配な方は、熱いのが苦手でも岩盤浴は入れる?温度の目安と無理しない過ごし方もあわせて読んでみてください。

岩盤健康革命での過ごし方|冬に初めて行く方へ
初めての岩盤浴は、流れが分からないことがいちばんのハードルだと思います。当店での過ごし方の目安は次のとおりです。
- 受付で館内着セット(作務衣・大判タオル・フェイスタオル)を受け取り、着替える
- 岩盤に大判タオルを敷き、うつ伏せで約5分
- 仰向けになって5〜10分
- 休憩室で5〜10分、水分をとりながら休む
- 2〜4を2セットほど繰り返す
時間はあくまで目安です。暑いと感じたら早めに休憩室へ出てかまいません。セットごとに低温室と高温室を行き来して、温度の違いを感じてみるのもおすすめです。低温室は8床、高温室は23床あります。初めてで迷う方は、1セット目を低温室(38℃)から始めると様子をつかみやすいと思います。
基本の情報を表にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 2,700円(100分・平日も土日祝も同額・館内着セット込み) |
| 初めての方 | 初回割引 1,300円 |
| 延長料金 | 100分を超えると30分400円 |
| 支払い方法 | 現金、各種クレジットカード、PayPay、楽天Pay |
| 営業時間 | 9:00〜23:00・年中無休(臨時休業はお知らせで告知) |
| 受付時間 | 一般 11:00〜20:00/会員 9:00〜22:00 |
| 予約 | 予約優先。公式サイトの「ご予約はこちら」から混雑状況の確認と予約ができる |
館内着セットが料金に含まれているので、手ぶらで来店できます。会員制度もあります。
岩盤はお一人の利用ごとに清掃し、夜間は全室をオゾンで殺菌・消臭しています。敷き詰めているのは、岡山県内の一部でしか採れない「皇輝石(こうきせき)」という石です。約1億3千万年前、白亜紀の堆積礫岩(たいせきれきがん)です。地元の石の上で過ごす時間を楽しんでいただけたらと思います。
岩盤浴のほかに、リラクゼーション(オイルマッサージ・もみほぐし・ドライヘッドスパ・フェイシャル)と光美肌脱毛も併設していて、岩盤浴と組み合わせて利用できます。施術内容や料金の詳細は、店舗へお問い合わせください。

図:岩盤浴の1セットの流れを示す図。うつ伏せ約5分→仰向け5〜10分→休憩室で水分補給5〜10分、を矢印でつなぎ「2セットほど」と添える
冬の岩盤浴|行き帰りの服装と持ち物
冬に岩盤浴へ行くときは、ここまで紹介した「3つの首」と「脱ぎ着しやすさ」の考え方がそのまま使えます。
行きの服装
館内では作務衣に着替えるので、重ね着が多いと着替えに時間がかかります。次の組み合わせが楽です。
- 上:肌着1枚+前開きの中間着+上着
- 下:すっと履けるボトムス。タイツより、靴下+レッグウォーマーのほうが脱ぎ着が早い
- 小物:マフラーや手袋は、外したら上着のポケットかバッグにまとめる
持ち物
持ち物は多くありません。
- 着替えのショーツ(必要な方だけ)
- 替えの肌着(汗をかいた肌着のまま帰りたくない方)
- 帰りに巻くマフラーやネックウォーマー
- 替えの靴下、または厚手の靴下
- 髪をまとめるゴムやヘアクリップ
- いつも使っているスキンケア用品(必要な方だけ)
大判タオル、フェイスタオル、作務衣は受付で貸し出しているので、持ってこなくて大丈夫です。使い終わったら黒いバッグに入れて受付へ返していただきます。館内には休憩室とシャワー室があり、飲み水も用意しています。
帰りの手順
帰りに寒く感じるかどうかは、着替える前の数分で変わってきます。
- 休憩室で水分をとりながら、汗が落ち着くまで休む
- タオルで首元・背中・髪の水気をしっかり拭く(気になる方はシャワー室へ)
- 乾いた肌着と靴下に着替える
- 中間着、上着の順に着る
- 外へ出る直前に、マフラー・手袋・レッグウォーマーで3つの首を覆う
濡れた肌や髪のまま外に出ると、冬の風で冷たく感じやすくなります。100分の中に着替えと休憩の時間も見込んでおくと、帰りの支度を急がずに済みます。
アクセス
所在地は、〒710-0842 岡山県倉敷市吉岡295です。お車でお越しの方は、駐車場をご利用いただけます。入口のフラッグと、ホンダの建物そばの看板が目印です。倉敷駅前方面からは古城池線を南へ、水島方面からは古城池トンネルを越えた先にあります。車を降りてから入口までの間も、上着の前を閉めてマフラーを巻いておくと安心です。
よくある質問
3つの首とはどこのことですか?
首・手首・足首の3か所です。服装でいうと、襟元・袖口・裾にあたります。服の中の暖かい空気が逃げやすい所なので、マフラー、手袋やリストウォーマー、レッグウォーマーなどで覆うと、枚数を増やさずに過ごしやすくなります。
冬の温活は何から始めるのがよいですか?
まず首・手首・足首の3か所を覆うところから始めるのが手軽です。マフラー、長めの袖口か手袋、レッグウォーマーの3点があれば、今ある服のままで試せます。一度に全部そろえなくても、朝いちばん冷えを感じる場所に1つ足すだけでかまいません。迷ったら、着け外しが簡単な首まわりからがおすすめです。数日続けてみて、物足りない場所があれば次の1点を足す、という順番だと無駄な買い物も減らせます。
マフラーとネックウォーマーはどちらが使いやすいですか?
場面で分けるのが分かりやすいと思います。屋外と室内の出入りが多い日は、厚みを変えられてすぐ外せるマフラーが向いています。自転車や机まわりの作業など、端が垂れると困る場面ではネックウォーマーが向いています。どちらの場合も、コンロを使うときは外してください。
重ね着は何枚くらいが目安ですか?肌着は重ねたほうが暖かいですか?
肌着・中間着・上着の3層を基本に考えるのがおすすめです。ウェザーニュース(監修:横浜国立大学教育学部 薩本弥生教授)の記事では、肌着は1枚で十分で、重ねても保温は上がりにくいと解説されています。外側ほどゆとりを持たせ、足りない分は首・手首・足首の小物で足すと、動きやすさを保ちやすくなります。
寝るときも靴下やネックウォーマーを着けたほうがいいですか?
これは好みが分かれるところです。着けたほうが落ち着くという方もいれば、暑くて夜中に目が覚めるという方もいます。試すなら、締めつけの少ないゆったりしたものを選び、寝苦しく感じたら外してください。首まわりは、環境省のウォームビズのページで、就寝時に首へタオルを巻く工夫が紹介されています。足元は、足先より足首を覆うレッグウォーマーのほうが、蒸れにくく使いやすいと感じる方もいます。ご自身が心地よく眠れるほうを選ぶのがいちばんです。
使い捨てカイロは首や足首に使ってもいいですか?寝るときは?
NITE(製品評価技術基盤機構)は、次のように呼びかけています。
- 肌に直接あてない
- 同じ部位に長時間あてない
- ベルトやサポーターで圧迫しない
- 就寝時は使わない
首や足首はネックウォーマーや靴下で押さえつける形になりやすいので、内側にはさむ使い方は避けたほうが無難です。一般には、腰やお腹など、服の上から貼りやすい場所に使う方が多いようです。違和感があればすぐ外し、商品の注意書きに沿って使ってください。
暖房の室温は何度が目安ですか?
環境省が呼びかけているウォームビズでは、暖房時の室温20℃が目安とされています。目安なので、寒いと感じる日は無理をせず調整してください。はおりもの、ひざ掛け、レッグウォーマーなど、すぐ外せるものを足すと調整しやすくなります。
たくさん着込むと重くて疲れます。軽くする方法はありますか?
枚数を増やすより、役割の違う3層に分けるのがおすすめです。体に沿う肌着、空気を含む中間着、風を通しにくい上着の組み合わせです。中間着を薄手のダウンベストやフリースにすると、腕まわりが軽くなります。そのうえで首・手首・足首を小物で覆えば、厚いセーターを1枚減らしても寒さを感じにくい、という方もいます。
岩盤浴とサウナはどう違いますか?冬はどちらがいいですか?
サウナは一般に高温の室内で短い時間を過ごし、岩盤浴は温めた石の上に横になってゆっくり過ごす、という違いがあります。岩盤健康革命の岩盤浴室は低温室が38℃、高温室が40〜42℃で、石の温度は室温より10℃ほど高めです。どちらがよいかは好みによります。熱さが得意でない方や、静かに横になって過ごしたい方は、岩盤浴が合うかもしれません。
冬の岩盤浴は、帰りに体が冷えませんか?
上がったあとの過ごし方で変わってきます。汗をタオルでよく拭き、休憩室で水分をとりながら少し落ち着いてから着替えるのがおすすめです。髪が濡れた方は、タオルで水気をしっかり取ってから外へ出てください。替えの肌着と靴下があると、汗を吸ったものをそのまま着ずに済みます。帰りはマフラーや厚手の靴下で首と足首を覆うと、外の風が気になりにくくなります。お車の方は、駐車場まで羽織れる上着があると安心です。
初めてでも予約なしで行けますか?
当店は予約優先です。公式サイトの「ご予約はこちら」から混雑状況の確認と予約ができるので、来店前に見ていただくとスムーズです。一般の方の受付時間は11:00〜20:00です。初めての方は初回割引の1,300円でご利用いただけます。館内着とタオルは料金に含まれているので、特別な準備は要りません。
まとめ
- 冬の温活は、首・手首・足首の「3つの首」を覆うところから。まずは冷えを感じる場所に小物を1点
- 小物は、丈・締めつけ・肌ざわり・脱ぎ着のしやすさで選ぶ
- 重ね着は「肌着・中間着・上着」の3層。肌着は1枚、外側ほどゆとりを持たせる
- 暑くなったら首→上着の前→手袋→中間着の順に外し、汗をかく前に調整する
- カイロは肌に直接あてず、就寝時は使わない。湯たんぽは温まったら布団から出す
- コンロや暖房器具のそばでは、マフラーやストールを外す
- 着込んでも冷える日は、お風呂や岩盤浴など、温まる時間を別に作るのもひとつの方法
毎日の服装でできる工夫を続けながら、「今日はゆっくり温まりたい」という日の選択肢に、岩盤浴も加えてもらえたらうれしいです。岩盤健康革命は、岡山県倉敷市吉岡で年中無休、9:00〜23:00に営業しています。館内着とタオルはご用意しているので、初めての方も手ぶらで気軽にどうぞ。混雑状況の確認やご予約、くわしいご案内は公式サイトからご覧いただけます。気になったら、一度のぞいてみてください。




